2店舗目でブランドを崩さないサロンのつくり方

【この記事を書いた人】
荻 江里佳 (SOAR interior design)
サロン空間デザイナー
店舗内装デザインの会社で6年間勤務。
ただお洒落なだけの空間ではなく、サロンの強み×ターゲットに刺さるイメージ×オーナー様らしさ を掛け合わせた唯一無二の空間づくりがモットー。

【この記事を書いた人】
荻 江里佳
(SOAR interior design)
サロン空間デザイナー
店舗内装デザインを手掛ける会社で
6年間勤務。
ただお洒落なだけの空間ではなく、
サロンの強み×ターゲットに刺さるイメージ×
オーナー様らしさ を掛け合わせた
唯一無二の空間づくりがモットー。
このサロンらしさ、ちゃんと出せるかな?

2店舗目の出店が決まったとき、うれしさと同時に
こんな不安がよぎりませんか?
1店舗目が軌道に乗り、やっと次の挑戦ができる。
だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
新しい物件は、広さも形も立地も違います。
そんな中でブランドの統一感を守るには、
「既存店の内装に近づけること」ではなく、
「お客様が受ける印象を揃えること」
が大切なのです。
なぜ、“受ける印象”を揃えることが大切なのか
ブランドを守りたいと思うと、
「同じ色・素材を使おう」
「同じような家具を入れよう」
と考えがちです。
でも、本当に統一したいのはそこではありません。
大切なのは、お客様がそのサロンに対して
-
どんな第一印象を持つか
-
来店中にどんな気持ちで過ごすか
-
帰るときにどんな余韻が残るか
になります。
この流れが既存店と揃っていれば、
ブランド力のある、信頼できるサロン
と印象付けることができます。
場所が変わってもブランドの空気感は残せる
以前、ネイルサロン移転の際の
インテリアコーディネートをさせていただいたことがあります。
オーナー様もお客様も今のサロンをとても気に入っていたのですが、
急遽移転が必要になってしまいました。
移転先は自宅サロン、しかも和室でした。
オーナー様は、
「和室でも、今までのような心地よさやおしゃれさを出せるのだろうか」
と不安に思われていました。
そこで意識したのは、前の空間をそのまま再現することではなく、
和室に合わせながらも、お客様が好きだった空気感をどう残すかということでした。
和室に合う自然素材ややわらかな色味、少しレトロ感のある要素を取り入れながら、
既存店で使っていたディスプレイ小物も活かしました。
すると、場所は変わっても「このサロンらしい」と感じられる空間になり、
オーナー様にもお客様にも喜んでいただけました。
その後は、スクールのオンライン授業やリール動画の背景としても活用され、
ブランドの信頼感にもつながっているそうです。
/移転前の店舗
/移転後の店舗
ブランドを崩す原因は小さな違和感
印象を揃えようと頑張っても、
ちょっとした違和感が積み重なるとお客様は離れていってしまいます。
たとえば、
-
入店してからどこに行けばいいかわからない
-
荷物や小物を置く場所がない
-
バックヤードが丸見えで気になる
-
通路が狭い
-
化粧直しスペースが使いにくい
-
照明がまぶしい
一つひとつは小さくても、積み重なると
「なんとなく落ち着かない」
「大切に扱われていない気がする」
という印象につながります。
つまり、ブランドを守るとは、
見た目だけでなく気持ちよく過ごせる体験まで整えること
でもあるのです。
“ブランドの核”を先に決めよう
2店舗目でもブランドを崩さないためには、
まず既存店の強みを整理することが大切です。
全部を守ろうとすると軸がぼやけるので、
ブランドの核は3つくらいに絞る
のがおすすめです。
たとえば、
-
親しみやすさ
-
技術への信頼
-
居心地の良さ
このように、既存店が選ばれている理由を言葉にしておくと、
新店で何を守るべきかが見えやすくなります。
それは内装デザインだけでなく、メニューや接客の仕方にもつながっていきます。
まとめ
2店舗目でブランドを守るとは、
前の店舗をそのままコピーすることではありません。
新しい場所でも、
同じような安心感や心地よさを感じてもらえるように整えることだと、
私は思っています。
2店舗目を考えるときは、まず
-
サロンの強みは何か
-
どんなお客様に来てほしいのか
-
何を重視して守りたいのか
を整理してみてください。
その核が見えてくると、新店づくりの方向性もぐっと定まりやすくなります。
